#news

2021年12月28日

厚生労働省新潟労働局が11月の一般職業紹介状況を解説、有効求人倍率は9ヶ月ぶりの低下

写真は会見を開く厚生労働省新潟労働局の岩瀬信也局長

厚生労働省新潟労働局の岩瀬信也局長は28日、12月度定例記者会見を開き、県内の公共職業安定所(ハローワーク)における令和3年11月分の一般職業紹介状況を解説しました。11月は新型コロナウイルスの感染拡大が落ち着きを見せたことに伴って求職者数が増加し、有効求人倍率(季節調整値)は1.44倍で9ヶ月ぶりに低下(前月比0.01ポイント低下)しました。

県内の有効求人数(季節調整値)は4万9,037人で、前月比0.4%増加で4ヶ月連続の増加となっています。一方新規求人数(季節調整値)は1万6,896人で前月比6.0%減少で、2ヶ月ぶりの減少となりましたが、以前として高い水準にあり、今年は各月コロナ禍前の2019年の9割強となる月もみられます。

産業別に新規求人数(原数値)の前年同月比を見ると、建設業が19.8%増、運輸業・郵便業で22.7%増、製造業は79.2%の増と、各業種で増加しています。また、新型コロナの影響の大きかった宿泊・飲食サービスも44.1%増加しており、特に11月はスキー場の求人の影響もあるようです。一方で、小売業は前年同月比30.0減少。前年の「巣ごもり需要」の反動減も見られるようです。

求職者に目を向けると、有効求職者数(季節調整値)は3万4,053人で、2ヶ月連続で増加しました。新規求職申込件数(季節調整値)は7,915人で前月比1.2%減少で4ヶ月ぶりの減少でした。これにより、有効求人倍率は1.44倍で、前月に比べて0.01ポイント低下しました。

岩瀬局長は11月の傾向に関して「感染リスク低減や社会経済活動の回復への期待により、よりよい賃金や労働環境を求めて転職する離職者や在職者も増えた。しかし、増加数は少ないので、まだ様子をみている人は多いと考えられる」と話します。

つづけて、原油高や半導体不足といったコロナ禍以外の懸念をあげつつも「一時は一昨年を上回る求人もあり期待した。確実に回復しており、新潟の雇用に対する意欲は高いと考える。(今は様子見の求職者も多いが)来年、感染がさらに収まれば、労働市場がさらに活発化すると思う」と今年の状況を総括し、来年への期待を示しました。

記者: 有限会社にいがた経済新聞社

こんな記事もいいかも?

2022年3月30日

新潟県内で信用金庫による人材紹介や、事務職へのキャリアチェンジを支援する派遣など、雇用を促進するサービスが次々発表

#news

新潟県内で信用金庫による人材紹介や、事務職へのキャリアチェンジを支援する派遣など、雇用を促進するサービスが次々発表

有限会社にいがた経済新聞社
2022年3月28日

新潟県で学ぶ就活生の約6割が就職活動に対して新型コロナウイルスの影響を受けたと回答、株式会社モザイクワーク(東京都港区)が3月卒業の就職活動が終了した学生を対象に調査

#news

新潟県で学ぶ就活生の約6割が就職活動に対して新型コロナウイルスの影響を受けたと回答、株式会社モザイクワーク(東京都港区)が3月卒業の就職活動が終了した学生を対象に調査

有限会社にいがた経済新聞社
2022年3月28日

株式会社KUNOと長岡技術科学大生が設立した株式会社スタイルアーツが業務提携、長岡技術科学大生をリモートワークのインターン・アルバイトとして紹介するマッチング事業を立ち上げ

#news

株式会社KUNOと長岡技術科学大生が設立した株式会社スタイルアーツが業務提携、長岡技術科学大生をリモートワークのインターン・アルバイトとして紹介するマッチング事業を立ち上げ

有限会社にいがた経済新聞社