岸田首相、経済団体に賃上げを要請

岸田文雄首相（昨年１１月撮影）

岸田文雄首相は５日、経済３団体が都内で開いた新年祝賀会の挨拶の中で、「日本経済の局面転換に弾みをつけるためにも、賃上げに攻めの姿勢でご協力をお願いする」と語り、経済団体に賃上げを要請しました。

岸田首相は「新たしい資本主義」を掲げていて、首相官邸のホームページによりますと、昨年１１月２６日に総理大臣官邸で開催されました第３回新しい資本主義実現会議で、「成長の果実を国民一人一人が実感できる新しい資本主義を実現する鍵は、人への投資にあります」などと話したそうです。

続けて、「政府としては、民間部門における春闘に向けた賃上げ議論に先んじて、保育士等、また幼稚園教諭、介護・障害福祉職員を対象に、収入を継続的に３パーセント程度引き上げるための措置を、来年２月から前倒しで実施いたします。また、地域でコロナ医療など一定の役割を担う看護職員を対象に、段階的に収入を３パーセント程度引き上げていくこととし、今年末の予算編成過程において必要な措置を講じます。民間側においても、来年の春闘において、業績がコロナ前の水準を回復した企業について、新しい資本主義の起動にふさわしい、３パーセントを超える賃上げを期待いたします。政府としては、民間企業の賃上げを支援するための環境の整備に全力で取り組みます」などと語ったそうです。